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THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025 観戦記

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THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025(93枚)

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2025年7月13日(日)、「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」を観戦した。この大会は、2021年に開催された東京オリンピック東京2020)において、自転車ロードレースが多摩地域で行われたことを背景に、そのレガシー活用して誕生したUCI公認自転車ロードレース(UCIアジアツアー1.2)である。

オリンピックレガシー

事前情報が乏しい中で、試行錯誤しながら立てた観戦計画だったが、結果として予想以上に楽しめた一日になった。以下、当日の様子を記録しておく。

■ 観戦情報の少なさに苦戦

まず困ったのは、公式ページに観戦者向けの具体的な情報がほとんど掲載されていなかったことだ。特にタイムスケジュールやイベント内容(選手紹介、表彰式など)についての記載が無く、当日の行動計画が立てづらいことだった。コロナ禍だった2年前の開催と同じ為、安全と秩序を守りつつも最低限の観客誘導を実現するための「あえて詳細内容を発表しない」のかもしれない。(※)

その一方で、交通規制情報は非常に詳細で、何よりも早く掲載された。このおかげで車での移動計画は想定以上にスムーズに進めることができた。(各自治体ごとに交通規制図がPDFで提供されていたのは本当にありがたかった)

<※に関する追記>
こうしてレース後にブログを書く際に、改めて観戦情報ページを見てみると、レース前日に詳細タイムスケジュールを掲載したらしい。せめてあと1日早ければ、杉浦佳子選手のパラサイクリングトークショーも見られたのだが…実に残念。

■ スタート地点(武蔵野の森公園)での観戦

レーススタート時刻は7:30。私はその1時間前(6:30)に武蔵野の森公園に到着するよう、宇都宮を4:00に出発。ほぼ予定通り到着することができた。

朝6時半のスタート地点

この時間帯は、チームカーや大会関係者が現地入りを始める頃であり、公園内も徐々にレースの雰囲気へ変わっていくのを味わえたのだが、規制柵がかなり厳重に設置されており、スタート前に選手への接近やふれあいは一切不可。TOJツアー・オブ・ジャパン)よりもはるかに厳しい管理体制。これは少し残念に感じた。(逆に言えば、宇都宮ジャパンカップの環境がいかに恵まれているかを痛感した瞬間でもある)

今日の岡選手

それでもスタート直前のチーム・選手紹介の時間にわずかに写真を撮ることができたのは数少ない収穫だ。ただし、スタートはパレードラン形式だったため、観戦としての迫力は控えめ。その点を踏まえると、スタート観戦にこだわらず、早めに移動して他のポイントで構える判断のほうが正解だったかもしれない。

レース当日もチームプレゼンがあった

なお、近隣のコインパーキングにはスムーズに駐車できた。スタートの観戦だけであればコインパーキング(時間貸)で十分である。

スタート直後の写真はこれが限界

河辺駅方面への移動と青梅駅観戦

スタート後は車で河辺駅へ移動。中央道はやや混雑していたが、幸いにも渋滞には至らなかった。ただし、高速道路渋滞を想定したプランB(下道ルートなど)も用意しておくべきだと感じた。

また、今回の移動ではレースで使用される道路を早い段階で横断することができたことが功を奏し、河辺駅最寄りの駐車場が確保でき、結果として青梅駅前でSP2通過シーンに間に合ったのは嬉しい誤算だった。これは次回以降にも活かせるポイントである。

青梅駅までの電車は8時台では10分おきに運行していて、車両の編成も長く、宇都宮線と比べて3倍ほどの輸送力がある印象を受けた。そのためか、9時時点の青梅駅周辺は非常に多くの観戦者で混雑しており、SP2における写真撮影は困難だった

SP2なのにプロトンしか撮れない

さらに、青梅周回エリアに入った2周目と3周目を連続して同じ場所(青梅坂下付近)で観戦してしまい、人の多さと撮影の難しさに加え、若干の飽きも感じてしまったのが正直なところ。やはり、周回ごとに観戦ポイントを移動するような計画を立てておくべきだったと反省している。

企業様が涼み処として提供していて神

■ 次回に向けてのヒントと反省点

今回の経験から得られた最大の学びは、スタート地点にこだわらず、KOM(山岳賞ポイント)や同時刻スタートのエリート女子レースなどに焦点を絞るプランも有効だということだ。

いずれにせよ、タイムスケジュールや選手紹介・表彰式のタイミングといった情報が事前に明示されていれば、観戦効率は飛躍的に高まる。この点の改善を次回大会に期待したい。

それでも、朝4時に出発して14時には帰宅できたスケジュールは極めて快適だった。帰宅後にシャワーを浴び、その日のうちに写真編集やブログ執筆までできる観戦スタイルは、かつて地元で開催された「ツール・ド・とちぎ」を思い出させるものだった。

■ 写真とリザルト

今回の撮影枚数は少なめだったが、優勝争いとなったロレンツォ選手とベンジャミ選手のスプリント勝負の一瞬を捉えた写真は特にお気に入りである。

200m手前からの仕掛け!

ロレンツォの強烈な踏み込み!

鋭いかかり!

踏みやめたベンジャミ

お見事!

 

公式リザルトはUCIサイトで公開されている:

The Road Race Tokyo Tama | UCI

■ 総括

観戦ポイントの検討不足、写真枚数の少なさなど、細かい反省点はあるものの、全体としては非常に満足度の高い観戦だった。次回はもっと計画を練り、さらに充実した観戦体験を目指したい。
「THE ROAD RACE TOKYO TAMA」は、今後毎年恒例の観戦イベントになる可能性を十分に感じさせる大会であった。