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ガジェット好きのアマチュアサイクルフォトグラファー

インカレトラック'25(最終日)- 観戦記

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女子オムニアム(87枚)

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タンデムスプリント(43枚)

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スプリント(55枚)

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男子マディソン(124枚)

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チームパーシュート(105枚)

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夏の猛暑日こそ、屋内ベロドローム観戦に限る。

全日本トラックに続いて足を運んだのは、文部科学大臣杯・第80回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)トラック最終日。会場は千葉JPFドーム(TIPSTAR DOME CHIBA)。

今年のトラックは8月29〜31日の3日間開催で、私は最終日・日曜を選んだ。女子オムニアム、タンデムスプリント、男女スプリント、男子マディソン、チームパーシュートと、団体やペア種目が生むドラマを、まとめて浴びられる編成だ。

学生スポーツならではの熱量と濃度

インカレの魅力は、何より“熱い”こと。観客席の声援、後輩たちの声出し、そして4年間を懸ける思いがバンク全体を震わせる。記録や格式では全日本に譲る場面があっても、物語の濃度はインカレに軍配が上がる。そう感じさせる空気だった。特に複数名で臨むタンデム、マディソン、チームパーシュートは、隊列の波長が揃った瞬間に会場が一段深くうねる。現地でしか味わえない“速度の質”が、音と視界を通して伝わってくる。

インカレは全日本と違った魅了がある

レース所感—”隊列がひとつの身体になる瞬間”

男子マディソンは、鹿屋が中盤以降のポイント周回で“取り切る”意思を明確化。交代のキレと加速の波が合い、終盤の1位通過で会場のボルテージがもう一段上がった。

メカトラを気合で乗り越える鹿屋

女子オムニアムの池田は、テンポ/エリミでの主導権掌握から、ポイントレースで勝負を収束させる“勝ち筋”の描き方が見事。女子スプリントの垣田は、1本目を落としてからの修正力が光り、短時間での2連取が象徴する地力を感じた。チームパーシュート決勝は、中央の隊列が乱れず伸び続け、追い抜きでの幕切れ。

中央は観客席もまとまりがあった

各校の4年間の積み上げが、視覚的に伝わる好レースだった。

 

TIPSTARは“難光”との戦い

撮影者の目線で言えば、TIPSTAR DOME CHIBAは伊豆ベロドロームに比べて暗い。しかも均一ではなく、ところどころ照度ムラがあり、高速で駆け抜ける選手を捉えてシャッターを切る難易度が高い。暗所でAFの歩留まりが落ち、ISO感度もちらつく。さらに観客席とトラックを分ける金属ポールの柵が厄介で、角度によってはハイライトが反射して目立ち、別の角度では黒く抜けてレンズを遮る。

金属ポールの存在感


この“難光+障害物”に対しては、撮影時の立ち位置と流し方向の見直しに加え、現像段階でLightroom ClassicのAIマスク(被写体選択→露出・シャドウ微調整/背景側の色被り補正)と生成除去(反射やポールの微細映り込みのリタッチ)、さらにノイズ軽減(AI)を併用。周回ごとに照度が変化するコーナーは、露出の基準をシャドウ側に合わせて白飛びを避けつつ、ハイライト復元で肌とジャージの質感を立てる。結果として“見るに堪える”レベルまでは持ち上げられたが、1枚あたりの調整時間は伊豆に比べて明らかに増えた。

写真編集は自己満足の世界


被写体速度が高いスプリントやマディソンの交代ポイントは、AFの追従が不安定になりやすいが、視点入力AFの性能が発揮された。タンデムは車体長があるぶんパン成功率が上がる一方、二人のヘルメットに照明が複数回反射してハイライトが割れるので、現像ではハイライトのロールオフを丁寧に整える必要があった。最終的に“残す写真”は厳選し、シリーズとしての色調・粒状・コントラストの一貫性を優先した。