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gooブログから引っ越してきた、ガジェット好きのアマチュアサイクルフォトグラファー

全日本自転車競技選手権大会-タイムトライアル ロケハン

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全日本タイムトライアル試走(137枚)

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6月29日(日)に開催される2025年全日本自転車競技選手権大会-タイムトライアル(ITT)。その前日の今日、試走が行われた。私は撮影ポイントの下見を兼ね、渡良瀬遊水地へ足を運んだ。

タイムトライアルがこの渡良瀬遊水地で開催されるのは久しぶりである。その再来を心待ちにしていた栃木県民のサイクルロードレースファンの一人として、現地の雰囲気をあらかじめ感じておきたかったのだ。

午前中にいくつか用事を済ませ、渡良瀬に到着したのは昼を過ぎた13時前。既に気温は32度を超えており、南の中央エントランス駐車場から、谷中湖が見えた時点で既に汗が滲んでいた。

青い三角コーンが並ぶコース

日傘こそ持参していたものの、今日は“軽くロケハンをしてすぐ帰る”つもりだったため、服装も荷物もかなり軽装備。これが完全に誤算だった。

中の島へついた頃には汗が滝のように出ていた。

地面からの輻射熱が強い

私が「試走」と聞いて想像していたのは、あくまでコース確認程度の穏やかな周回走行。ところが、13時きっかりにスタートを切った選手たちは、1周目こそ様子見のペースだったものの、2周目、3周目と周回を重ねるごとに明らかにスピードが上がっていく。

セッティングを確かめるように走る大喜選手

「これは…試走じゃない。フリー走行だ…」

まるでF1グランプリの金曜日のように、限られた時間でセッティングを確かめるかの如く、本気で踏み始める選手たちの姿に圧倒された。エアロスーツに身を包み、ディスクホイールを唸らせながら風を切っていく彼らの姿は、まさに戦闘態勢そのもの。試走というより、ほとんど“前日予選”といっても差し支えない内容だった。

前方投影面積が小さな岡選手

私はカメラこそ手にしていたが、目的はあくまで明日の撮影ポイントの選定。逆光になる時間帯、構図に入り込む草木の影、背景の抜け感などを確認するはずだったのだが、目の前を猛スピードで駆け抜けていく選手たちの走りに見惚れてしまい、気がつけば時間が経っていた。

梶原選手も気になります。

ドリンクボトルの水は14時を過ぎる頃にはすっかり空になっていた。風もなく、照り返すアスファルトと水辺の湿気で、体感温度はさらに上昇していたように感じる。「今日はロケハン、今日はロケハン」と何度も自分に言い聞かせ、名残を惜しみながら現地を後にした。

MU23ファーストアタックのサトアキ!

 

明日は、いよいよ本番。

個人と機材の限界が試される“静かな戦い”。

今から待ち遠しくてたまらない。