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ガジェット好きのアマチュアサイクルフォトグラファー

JBCF宇都宮清原クリテリウム観戦記

<Amazon Photos>

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JBCF宇都宮清原クリテリウムを観戦してきた。

会場は宇都宮清原工業団地の野球場周辺。自宅から車で15分ほどという近さで、しかもLRTの駅も近く、宇都宮駅からのアクセスも良い。地元開催のレースといえば宇都宮ジャパンカップだが、それに比べて、かなり足を運びやすいと思う。

前日の真岡芳賀ロードレースは大雨の中での開催だったが、この日は一転して気温が高めで、曇り空。日差しに苦しめられることもなく、観戦にはちょうどいいコンディションだった。私は9時開始のマスターカテゴリーに合わせて自宅を出発し、ほぼ予定通りに現地へ到着した。

クリテリウムは、やはり独特に面白い

この宇都宮清原クリテリウムは、1周およそ2kmの平坦なコースを何周も回って競い合うレースだ。真岡芳賀ロードレースとは違い、同じ場所で何度も集団を見られるので、観る側としては展開を追いやすい。一方で、撮る側としては被写体が何度も高速で通過していくため、気が抜けない。

ただ、今年は少し気になる点もあった。近年の自転車ブームが落ち着いたことや、運営スタッフの減少もあるのか、観戦できる区間が約500mの一本だけに限られていた。どうしてもそこに人が集中するため、写真は撮りづらいし、構図の自由度も低い。ロードレース以上に撮影枚数が膨らみがちなクリテリウムで、これは正直なかなか厳しい。

だから今回は、逆にそこを楽しむ方向に振り切った。あえてシャッタースピードを1/30秒以下に落とすという、自分なりの“縛り”を設定して撮ることにしたのだ。

狙いはもちろん、流し撮りによるスピード感と、選手の躍動感の表現である。

モータースポーツより、自転車の流し撮りのほうが難しい

先週はフォーミュラ1、そして昨日はスーパーフォーミュラと、モータースポーツの流し撮りを続けてきた。その流れで迎えた今シーズン最初のサイクルロードレース撮影だったが、結論から言うと、自転車の流し撮りのほうが断然難しい。

これは撮ってみるとよく分かる。

モータースポーツの車やバイクは、基本的に路面に対して安定して平行に走る。だからカメラもその動きに合わせて、比較的素直に横へ流せばいい。ところが自転車は違う。選手は自転車の上で常に身体を使っていて、頭の位置が前後にも上下にも左右にも動く。しかも集団走行ではラインも微妙に揺れる。単純に横へ振るだけでは止まらない。

結果として、同じ“流し撮り”でも難易度がまるで違う。サイクルロードレースの流し撮りはかなり手強いのだ。だからこそ、うまく決まったときの一枚には価値がある。

 

限られた観戦エリアの中で、構図を探して歩く

午後のF(フェミニン)カテゴリー、そしてJPTに向けては、限られた観戦エリアの中でも少しでも違う絵を作れないかと考えながら、ひたすら歩き回った。

ただ同じ場所でシャッターを切っているだけでは、撮れる写真がすぐに似通ってくる。だから、背景の抜け方、選手との距離、コーナーへの進入角度、集団の密度、そういった細かな違いを探しながら立ち位置を変えていくしかない。

自由度が低いぶん、撮る側の工夫がそのまま写真に出る。これは大変ではあるけれど、同時に面白さでもある。

Fカテゴリーは、世代のぶつかり合いが見応え十分だった

フェミニンカテゴリーは、ベテランと若手のぶつかり合いが非常に面白かった。

パラリンピック金メダリストの杉浦選手を中心としたベテラン勢のレース運びには、やはり経験に裏打ちされた強さがある。一方で、岡本選手や田中選手といったU23以下の若い選手たちの勢いも魅力的だった。

特に印象に残ったのは田中選手だ。なんと自転車競技を始めてまだ1年だという。もともとはアルペンスキーの選手で、怪我のリハビリをきっかけに自転車を始めたそうだが、それでこの舞台に立っているのだから驚くしかない。競技歴の浅さを感じさせない走りで、今後どう伸びていくのか非常に楽しみになった。

JPTは宇都宮ブリッツェンとヴィクトワール広島の意地の張り合い

JPTは、地元・宇都宮ブリッツェンとヴィクトワール広島の攻防が終始激しかった。

展開は最後の最後まで読めず、「これはどちらに転ぶのか分からない」という緊張感がずっと続いた。クリテリウムらしいスピード感のある攻防に、観ている側も自然と引き込まれる。

そして迎えたゴールスプリント。ここで宇都宮ブリッツェンの岡選手が見事に1着。地元チームの勝利ということもあって、現地はかなり盛り上がっていた。やはりこういうレースは、最後に会場の空気が一気に爆発する瞬間がたまらない。

近いからこそ、また行きたくなるレースだった

宇都宮清原クリテリウムは、自宅から近いという気軽さもあって、観戦そのもののハードルが低い。それでいて、レースはしっかり面白く、撮影対象としても十分に手応えがある。

もちろん、観戦区間が限られていて撮影の自由度が低いなど、不満がないわけではない。だが、その制約の中でどう楽しむかを考えるのもまた、現地観戦の醍醐味だと思う。今回はシャッタースピードを極端に落として遊んでみたが、そういう自分なりのテーマを持ち込むと、同じレースでも見え方が変わってくる。

前週はF1、前日はスーパーフォーミュラ、そしてこの日はサイクルロードレース。続けて流し撮りをしてきたからこそ、自転車競技ならではの難しさと面白さをあらためて実感した一日だった。

地元でこれだけ熱いレースが見られるのは、やはり贅沢だ。次回もまた、観るだけでなく、どう撮るかを考えながら足を運びたい。