先週、次男から唐突に言われた。
「タブレットPCが欲しい」
理由を聞くと、「タブレットがあれば効率よく受験勉強できる」という。
なるほど、今どきっぽい……のだけど、話を聞けば聞くほど、目的が見えてこない。
説明がやたら詳しいのは、手段のほうばかりだ。
どんなサイズがいいとか、ペンがどうとか、画面がどうとか。
でも「ペンとノートの勉強法から、何をどう改善したいのか」は曖昧なまま。
こういう時、親としては一度ブレーキを踏む必要があると思っている。
目的がはっきりしていない、なんでもできるツールは続かない。たいてい続かない。かなりの確率で続かない。タブレットPCでなければいけない理由と目的って何?
なので、次男の気持ちを落ち着かせながら、私はこう伝えた。
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目的がないと、継続はできない
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デジタルで勉強する時に大事なのは、ハード(端末)よりソフト(アプリや教材)
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「タブレットで何を学ぶのか」「どんな学習ループを回すのか」が先
要するに、タブレットは“魔法の杖”じゃない。
次男の受験勉強の何に役立つのか、果たしてくれる役割がないなら、ただの板だ。
……とはいえ。
実は私自身、外出先で手軽に使えるタブレットPCには前から興味があった。
F1日本GPは3泊4日の観戦で計画しているので、ちょっとした調べものから撮影した写真を選別したり、USB SSDへデータ転送したり。ノートPCより身軽で、スマホより大きくてちょうどいいヤツ。
そこで私は少しズルい判断をした。
「よし、共用という名目なら買ってもいいか」
妻から「子供には甘いよねぇ」と冷たい目をされながら、そうして発注したタブレットPCが、今日届いた。

届いたのだが…。
次男は言った。
「もうタブレットPC、必要ない」
え、早すぎじゃね???
まだ話し合いから1週間経っていないぞ。
いや、むしろまだ1週間“も”経っていないのだが。
……やっぱりそうなったか。
たぶん、彼の中では「タブレットPCを買うこと」がピークだったのだと思う。
受験勉強の不安や焦りを、“新しい道具”で解決したくなる瞬間がある。俺でもある。
でも、道具は不安を消してくれない。やることを代わりにやってはくれない。
今回の件で、改めて思った。
手段が先に立つ時、人は目的をごまかしていることがある。
そしてそれは、本人が怠けたいからというより、だいたい「不安」から来ている。
さて、タブレットPCはどうしようか。
まぁ、予定通り「共用」という名目のまま、しれっと私専用のタブレットになりそうだ。そして、たぶん次男には、タブレットじゃなくて、受験勉強の大義を一緒に話し合ったほうが効く。
