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ガジェット好きのアマチュアサイクルフォトグラファー

ホンダヒート、宇都宮に“ホーム”が来る日

ホンダヒート鈴鹿拠点から、来年宇都宮へ移ってくるらしい。」

勤務先が実質ホームになるとなれば、これは一度見ておかないと損だろう…。そう思っていた矢先、職場で妙に勢いのある話が転がってきた。

「チケット、余っちゃってさ……」

正確に言うと、正月に酔った同僚が購入枚数を誤って10倍購入してしまい、結果として“チケット配布イベント”が発生した。最早ラグビー観戦というより、人間味のある在庫管理調整の話である。だが、こういう偶然が観戦の背中を押す。私は同僚からチケットを1枚買った。

私のラグビー生観戦の記憶は、2019年のラグビーワールドカップにさかのぼる。ルールは正直よく分からず、試合内容も鮮明には残っていない。なのに、スタジアムの空気だけは妙に覚えている。

特にキック前の静けさ。
あれはバスケやサッカーの“盛り上げ続ける熱”とは違う。歓声が止まり、観客全員が選手の呼吸を見守るような、独特の緊張感。あの空気が、ラグビー観戦の記憶としてずっと残っていた。

だから今回も、細かいルールより先に「また、あの空気に触れたい」と思っていたのかもしれない。

観戦日は13時キックオフ。
試合前イベント、キッチンカー、さらに子ども食堂のフードドライブもあると聞き、11時オープンに合わせて向かった。

駐車場は余裕で停められた。そしてスタジアムまで続く長い歩道に並ぶのぼり旗。ホームゲームのイベントはもう始まっていた。

のぼり旗!

そしてスタジアム前は想像以上の賑わい。体感としては、宇都宮ブレックスのホームゲームと同じくらいの“人の密度”がある。つまり、試合が始まる前からすでに楽しい。

最初に向かったのはフードドライブ。
家で眠っていたメガ焼きそば、缶詰、日用品を持参して寄付。使わないけど、捨てるにはもったいない。こういうときにフードドライブはありがたい。

未使用洗車グッズを寄付

お礼にホンダヒートのネックストラップをいただいた。
寄付をして、チームグッズが頂けるのは2重で嬉しいね。こうやって、少しずつホンダヒートファンになっていくのだ…。

ネックストラップゲット!

そのままキッチンカーへ。お腹が空いていた私は、冷静な判断を失っていた。

結果、ホットドッグとライスボウルを購入。「昼ごはん」という言葉の定義が曖昧なまま、手元に“二人分”みたいな量が集まった。空腹時の購買行動は、だいたい正しくない。だが正しくない分だけ、楽しい。しかも今日は気温が低いのだ、代謝が高い分、カロリー摂取をせねば…!という言い訳も出来るのだ。

ぶっといフランク!

食べながらトークイベントへ。
ホンダのゴルフ選手とラグビー選手の掛け合い、そしてパターゴルフ。競技が違うのに、プロ同士の“間合い”が面白い。勝負の世界の人の話は、内容より空気が伝わってくる。

岩井姉妹!

ラグビー選手でけえ

ライスボウルを食べながら席で待っていると、同僚が続々と到着してくる。

ライスボウル美味い



そしてバックスタンドがみるみる埋まる。観客の入りが目に見えて増える瞬間は、いつ見ても高揚する。

この日の観客動員は6000人弱。かなり多いらしい。
ラグビー、ちゃんと根付いてるじゃないか」と思った。

試合は相手チームが先取し、追いかける展開。
素人目にも、相手のディフェンスラインが整っていて、なかなか突破できない。前に進みたいのに進めない。押しているように見えて、押し切れない。ラグビーの“しんどい面白さ”がここにある。

スクラムがうまくいかない

それでも、うまく切り抜けてトライ。
ただ、その後のキックが入らない。ここで点が積み上がらないと、試合が一気に“落ち着かないもの”になる。前半はかろうじてリード。後半も緊張は解けないまま進む。

そして、流れを変えたのはレメキ選手の華麗な突破。
あれは「抜けた」ではなく「景色が変わった」という感じだった。会場の空気が一段明るくなる。スポーツ観戦で一番好きな瞬間が、そこにあった。

レメキ選手はプレイにキレがあるね

結局、最後まで緊張感が続く良いゲームだった。
ルールを100%理解していなくても、勝負の“圧”は伝わる。むしろ、分からないからこそ「今の空気、ヤバいな」がダイレクトに入ってくる。

ラグビー観戦面白い

次は、ルールももう少し分かった状態で見たい。
でもたぶん、分からないままでもまた行ってしまうだろう。