spacevision

ガジェット好きのアマチュアサイクルフォトグラファー

あれから10年


その日は金曜日で今日と同じように少し肌寒い日だった。

スギ花粉で目と鼻をグズグズさせながら、新しく覚えたシミュレーションアプリを、暖房の効きすぎた事務所で眠気と戦いながらプログラムを組んでいた時だった。

ヘリが飛んでいる音のような、低周波の音が遠くから聴こえ、すぐに大きな縦揺れが襲ってきた。

その縦揺れが収まるとともに、私は机の下へ潜った。

P波の次は、S波がやってくることは知っている
しかも大きな縦揺れの後だ。横揺れもかなり大きいだろう。

そんな事を考えながら周りを見ると、
誰も机の下へ潜っていない。
だが、横揺れが始まり、徐々に揺れが大きくなると、
気がつけば全員机の下へ潜っていた。

揺れは長く続いた。永遠に続いた。
(後に地震は5分以上続いたことを知ったが、本当に永遠に感じた。)

やっと揺れが収まり、机から出ると
はめ込み式の天井のパネルが全て落ち、
事務所がホコリで真っ白になっていた。

とにかく、外へ。

職場の仲間達と声を掛けながら、地上4階相当の事務所の部屋をガレキを押しのけるように進み、まだ余震が続く中で階段を降りていった。

外に出て安否確認。
避難訓練通りに行動出来たのは流石だ。

家族のことが心配だったが、電話が繋がらない。

その後、帰宅指示が出て、自宅に着くまで不安で不安で
気を紛らせることと、家族や親戚との唯一の連絡手段として、Twitterは本当に助かった。

ちょうど、ブログにログが残っている。

停電で信号が止まり、大渋滞の中を帰宅。

コンビニはどこも空っぽで


麦茶で作ったお茶漬けを食べて過ごした。



あれから10年。

東日本震災だけじゃなく、新型コロナや脳梗塞など
いろいろ辛いこともあったし、これからもあるだろう。

それでも頑張って生き抜いていこう。