
宇都宮市立東図書館で宇都宮ブリッツェンのトークイベントが行われました。
この東図書館には、「宇都宮プロスポーツアーカイブズコーナー」という、宇都宮に活動拠点を置くプロスポーツチーム「栃木SC」「栃木BREX」「宇都宮ブリッツェン」に関する本や、関連資料を収集したコーナーを設けたり、毎年プロスポーツチームを招いた講演会やトークイベントを開催していて、宇都宮ブリッツェンも過去に3回行っているとのこと。(アベタカ、小野寺玲、イイトモで開催したんだって。知らなかったよ・・・。)

今日は柿沼社長と譲選手を招いて、「宇都宮ブリッツェンとロードレースの魅力」と題し、ロードレーサーの戦術的な部分などを掘り下げながら、去年のジャパンカップを振り返ってくださいました。
このイベントにあわせて、宇都宮ブリッツェンの関連グッズの展示も。

歴代のジャージがズラリ!!

今回のゲスト、鈴木譲選手が着用したジャージも展示!!

関連図書や新聞切り抜き!!!

さすが図書館、アーカイブすげぇよ。
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| 朝日 崇 | |
| 出版文化社 |

トークイベントは、パネルディスカッション形式で、柿沼社長がモデレーター(たまにスピーカーにも)、譲選手がコメンテーターという役回り。
記憶を頼りに、トークイベントを書き起こしてみます。えーとえーと。
まずは軽く譲選手の経歴を紹介。
譲選手はチームの中では「いぶし銀」のような、”鈍く光る”存在(良い意味で)脚質も立ち回りもオールラウンダーとしてチームを牽引する存在。譲選手は普段寡黙な印象ですが、実際は柔らかい人とのことで、柿沼社長は親しみを込めて”ズユルさん”と呼んでいるそうな。
そしてロードレースの戦術を語る中で、切っても切れないプロトンについての話。
プロトンの中は、チーム数・選手数と同じだけ思惑が渦巻いているという。例えば20チーム、1チーム10人の場合、200人のプロトンになるけど、チームの中で勝ちを狙うのはエース1人、つまり残り190人が自身の勝ちを狙わないアシストとして存在していて、プロトンの中にも序列があって、戦力的に強いチームと弱いチームはある程度わかってしまうから、空気感で序列が決まってしまうらしい。前方は強いチーム、後方が弱いチームという暗黙のルールがあるそうだ。
でもプロトンは運命共同体でもあるので、弱いチームは強いチームと共に、ひとつの社会のような動きを見せる。
プロトンが安定している時は、大きく3つのエリアに分かれる。先手を取りたい・最終局面で勝てる強いチームが先頭を取り、逃げ集団に選手を遅れた強いチームがそれに続き、さらに後方は渦を巻いて位置取りをする。ちなみに新城幸也選手が後方に位置取りしているのは、勝負の嗅覚に優れているので、力を入れない場面では安全を考えて後ろで控えていられるそうだ。

そして、ジャパンカップの話。
清水監督は先頭にポジションを確保して、後半に真っ向勝負をする作戦を指示。
この作戦はチーム内で意見が分かれ、譲選手が一番反対していたそうだ。
プロトンで先手を取るというのは、チーム6人の中で確実に何名かは最終周までに体力を消耗し尽くすことを意味する。とてもリスクのある作戦。レース中盤で全員散ってしまい、何も得られない可能性だってある。
これまでのジャパンカップは、『国内チームは海外チームの影に隠れて何もしていない、途中の山岳賞が関の山』と言われていた。そんなこともあって、何日も話し合った結果、この作戦をやってみることになったそうだ。
結果、11周目まで集団をコントロール、距離にして110km、増田選手、雨澤選手を勝たせるため、そして龍選手もスプリント要員として温存していたので、譲選手、小野寺選手、岡選手の3人で11周目まで集団の先頭をローテーションしていたことになる。
逃げが3人、プロトンでも集団を3人でコントロールという、数字の上では同じ3人という状況だけど、集団を引く3人には最後まで力を残す必要がない分、精神的には楽らしい。そして、12周目で集団が分断されたことで状況は変化するが、増田選手と雨澤選手を前方のグループに送ることができ、前半に力を使い果たした小野寺選手や譲選手は予想通り途中リタイアとなってしまう。さらにゴールの着順はチーム最高で16位。2017年は3位だったから、数字の上では沈んだリザルトになってしまう。
走り終えて、周りの反響は2つに別れていた。「パフォーマンスで終わった」というネガティブな意見から「新たな一歩、退屈しなかった」というポジティブな意見まで。
今までの戦い方だった「海外チームに勝ち目が無いからこそ、山岳賞を取りに行く」ことは、ある意味、勝ちから逃げるレースだった。それが、2018年は何かを残したレースになった。
スポーツの上での結果というのは、順位という数字の結果と、メディアやファンに何かを残した結果の2つがある。
ぶっちゃけ、国内チームはブリッツェンに一歩先をいかれたと思っているんじゃないだろうか。なぜなら今までどのチームも、後ろに居たから勝てなかったという言い訳が成り立っていたから。
今回の作戦でようやく海外チームとスタートラインを同じにした。それでも勝てないという現実は、単純に力が足りてないということを表す。今後は個人のレベルアップが大切になってくると思う。
最後に、今年の抱負として譲選手は全日本選手権での勝利を目指すとのこと!

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