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gooブログから引っ越してきた、ガジェット好きのアマチュアサイクルフォトグラファー

やいた八方ヶ原ヒルクライム:前日エントリーと『夜クライム』


矢板市自治公民館でヒルクライム前夜祭の『夜クライム』が行われました。
ここは前日のエントリー受付会場でもあります。

夜クライムは地元の方々による豪華な夕食が食べ放題。
さらに希望者は公民館に素泊まりすることができて、参加費用は2000円!
(宿泊下人に聞いたところによると、朝食もあったとのこと!)

レースになると見知らぬ参加者同士が話し合える機会ってほとんど無くて
緊張していることもあるから、知り合いだけで集まって安心してしまいがち。
それでは自転車仲間の輪がなかなか広がりません。

夜クライムならマッタリとお話出来るチャンス!(参加費も安いし)
レースの参加者だけでなく、栃木のプロ選手の方々もゲスト参加されるということで
レース案内の封筒が届いてすぐにメールで参加申し込みをしたんです。


公民館に到着して、まずはレースエントリーを済ませました。

私はヘビー級にエントリーしているため、体重測定付きです。

規定体重80kgのところ、80.8kgと見事にパス!
(着衣じゃなかったらやばかったかな)

無事にゼッケンをもらって、公民館の中へ。


あらま、矢板市長も夜クライムに参加ですか!

食事が出来上がる間、宇都宮ブリッツェンの廣瀬GMと増田選手、那須ブラーゼンの若杉社長と吉岡選手の4人によるトークショーが行われました。


トークのテーマは「八方ヶ原ヒルクライム攻略法」
食事の取り方、機材の選び方、ウォーミングアップ、そして八方ヶ原の斜度とペダリングについて
レース前日から本番までの過ごし方を過去のエピソードを交えながら、具体的な話が聞けてとても面白かったです。

増田選手は療養からの復帰に向けた第一戦のレース(ゲスト出走ですが)になるそうで
走るのをとても楽しみにしていたとのこと。
とはいえ、調整期間であることには完全復活に向けてあまり負荷を掛けずに上るための機材のギア比設定を真面目に考えた結果、
フロントは39T、リアは最大30T(!?)のスプロケで挑むことにしたそうです。

リア30Tは大きいなー・・・と思ったら、これには理由があって、
現在ツール・ド・ラヴニールに宇都宮ブリッツェンから日本代表として3名参戦中のため
メイン機材は全て持ち出していったからだそうな。
なるほどねー

吉岡選手は八方ヶ原自体上るのは久しぶりのようで
「増田選手ほどヒルクライムが得意じゃないから~」とにこやかに話をしていました。

レース前のウォーミングアップは30分程度と短く、体中の毛細血管を開くようなイメージで
軽めの負荷でケイデンスを高めにして、心拍を上げて体を慣らす程度で良いとのこと。

それから特に夏場の汗をかきやすい時期に長時間ウォーミングアップをしてしまうと
体内の水分が流れ出してしまい、体の電解質バランスが崩れた状態でレースに挑むため足が攣りやすくなるとのこと。
ヒルクライムレースは体内にエネルギーを蓄えるカーボローディングよりも
ウォーターローディングのほうが重要らしい。ほほう。

そんな楽しいトークショーのあとにお食事タイム!


おばちゃん達がストップと言わないと盛り続けるカレー!
自然と大盛りになって、やさしいお母さんのカレーは大満足!
その他にも、焼きそばや鶏の唐揚げ、冷奴、サラダなど、ついつ食べすぎてしまいました。

お腹が満足したあとは、楽しい会話が続きます。

色んな人とお話が出来て、あっという間に時間が過ぎて、お開きとなりました。

ああ、矢板市民のおもてなし最高!!


<追記>
公民館の脇にあった倉庫で夜クライム前にトレーニングする参加者の皆さん。


そもそも、この倉庫にはお祭りで使われる山車が保管されていました。
そしてこの日は大雨警報が出るような悪天候
それにも関わらず、参加者のトレーニングルームとして使用できるようにと、地元の方々は山車を外へ出してくださいました。
お陰で木製の山車はずぶ濡れ、水に濡れると後々の損傷につながるのに、どうしてそこまで対応してくれたのかととても感激しました。
本当に有難うございます。

栃木の祭り
柏村祐司
随想舎